紙カルテ

 当院ではイントラネットを使用しレントゲン、CT、MRIは2室の診察室の端末で使用していますが電子カルテには対応させていません。従来の紙カルテを使用しています。

昔からの書式ですから慣れている、持ち運びが自由でどこででも記録ができる、瞬時に時系列を把握できる、キーボードの打ち間違いを注意しながらの記録がなく手書きで短時間で記録できる、筆跡で誰が書いたかがわかる、キーボードを使用しない分患者さんの触診にかける時間が十分とれる、サイバー攻撃を受けない、コンピューターの故障とは無縁、漢字の書き順の復習になる、絵を簡単に描けるなどなど。

一方 カルテの書き加えや上書きなどで改ざんの可能性が指摘される、5年間の保存場所を必要とする、木材資源や筆記具の資源を消費するなどなどの欠点もあります。他にもあるでしょう。

私は時間内で患者さんの体に触れ自分の指で診察することをとても重要視しています。キーボードに向かって患者さんの顔をみない触れない診察も否定します。お互いが症状を共有する簡単な方法と考えます。コンピューター電子カルテがもう少し扱いやすくなるまで、すべての記録が電子化義務になるまで紙カルテをもうしばらく使用する予定です。


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